高山で昔風情にどっぷりとつかるなら、宮川の東側、一之町、二之町、三之町の3つの筋からなる「さんまち」を、歩くのがおすすめです。古い町並みの保存に早くから取り組んだ高山では、間口が狭く奥に細長い「町家づくり」の趣を昔のままに守り、地域ぐるみでまちの魅力づくりを行ってきました。
通りには、土産屋から飲食店、造り酒屋に味噌屋、おしゃれ小物の店などがぎっしり。その中に吉島家住宅や日下部民藝館など旧豪商の大きな家や、飛騨の人たちの民俗・文化を紹介する小さな博物館、美術館なども点在しています。
高山は、早朝の時間帯にもちょっとした活気が見られます。市内の2カ所で毎日開かれている朝市に出店する人、買い物する人たちが早足で行き交うのです。この早朝や、観光客らが宿に戻った夕刻の時間帯の散策が、実はおすすめなのです。
山あいの小さなまちですが、今に残された文化の香り、人の暮らしの香りにはぎゅっと濃いものがあります。それらの中からテーマをしぼって見て回ると、旅の印象は一層強くなるに違いありません。辻で客待ちをする人力車で、まちを巡るのも一興です。 |
高山の町人文化は、財力で形作られてきたのだと日下部民藝館で感じることができます。日下部家は幕府の御用商人、飛騨では豪商として名をはせた家。箪笥や器など豊富な展示物に見る繊細なつくりには目を見張るものがあります。
高山の旦那衆たちはまた、「粋」を心得ていました。その名残をうかがえるのが印籠美術館。携帯用の薬入れから美術工芸品に“昇格”した印籠に関心を寄せたのも、旦那衆たち。江戸時代の工芸技術を集約した逸品300点が公開されています。
このほか平田記念館、藤井美術民芸館、飛騨民族考古館、高山市郷土館など見どころはいっぱい。江戸時代の郡代・代官所で唯一建物が残る高山陣屋、室町時代の風格を今に残す飛騨国分寺なども見て回りたいものの一つです。 |
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